2015年7月30日木曜日

経路運賃営業キロ計算アプリ活用法1


以前、アスキーiPhonePlusさんに掲載した内容ですが、サイトが閉鎖されてしまい、当時の原稿も取り出すことができないので再度思い出してここに再作成してみました。

目的地が複数の場合でも切符をまとめる

JR路線の営業キロ100kmを越える乗車券は、経路上の途中駅で後戻りしなければ一部の範囲を除き、何回でも途中下車が可能です(都区市内駅発着における発着都区市内駅は下車するとそこで終了)。

例えばあるビジネスマンが出張で東京都内から大阪支社へ立ち寄り、広島へ商談へ向かうケースを考えてみます。
通常考えられるのは以下の乗車券を購入する方が多いのでしょうか?
(新幹線料金は除きます)


区間 営業キロ 片道運賃 有効日数
東京[都区内]→大阪[市内] 552.6km ¥8,750- 4日
大阪[市内]→広島[市内] 337.8km ¥5,620- 3日
広島[市内]→東京[都区内] 894.2km ¥11,660- 6日
1784.6km ¥26,030- 任意※

※利用開始日をずらせば全体としては無期限
ところが、出張期間が12日以内であれば以下の買い方をしたほうが得です。

区間 片道営業キロ 往復運賃 有効日数
東京[都区内]⇔広島[市内]往復 894.2km ¥20,980 12日

以上の乗車券1枚で出張目的は果たせます。
 乗車券(運賃)は、営業キロに応じて値段が増減しますが遠距離逓減性に加え、往復割引も効いて5,050円も得します。(往復割引は600kmを越える場合に適用されます)


このきっぷで広島から直接東京に帰るのはもったいないので、福山でおりて福山城や鞆の浦観光をしても、倉敷で降りて倉敷の街並みを観光しても良いですし、岡山で下車して岡山城・後楽園を散策しても良いし、さらに別の往復切符を購入して四国へ足を延ばすことも可能です。
そんなようにもご活用すると旅の楽しみが膨らみますね。

というお話です。

以上、知っている人にはあくびの出る話ですが、一般の人には意外に知られていない情報です。とくに出張の多いビジネスパーソンにとっては有用な話と思いますがみな当然知っていることなのでしょうか?
ところで出張精算時、経理担当の人も当然知っていてそのように購入させるのでしょうか?気になるところです。

2015年7月9日木曜日

バージョン15.06リリース

バージョンアップしました。

【バージョン番号】15.06
【対象OS】 Windows版 / iOS版
【配布サイト】 反映まで1週間程度要しますのでお待ちください。ダウンロードサイトはこちらです。

おもな変更点を記します。

iOS、Windows版共通

  • 旅客営業規則第69条(6)の経路と(6)を除く同(1)から(9)を通る一部の経路で誤った経路変更をしてしまう不具合の修正
  • 旅客営業取扱基準規程第114条が新幹線利用では適用されなかった不具合の修正
  • 山陽新幹線 小倉 日田彦山線 城野 と指定すると経路が終了してしまう不具合を修正(前回の修正の副作用による)
  • 駅名読みの誤りを修正(申し訳ありませんでした、かなり多数ありました)
  • 旅客営業取扱基準規程第114条が適用された運賃を主表示に変更
  • 岩泉線、江差線(渡島鶴岡-江差)の廃止の反映

iOS版のみ

  • 最短経路で検索された経路を編集すると、経路が重複エラーとなってしまうケースがある問題の修正
  • 履歴、経路ビューでのクリアオペレーションの変更
  • MVCのVC部分をSwift言語で書き直した(Mは他OS版とシングルソースで共通。そのI/FはObjective-Cのまま)
  • ユニバーサル化(iPhone, iPad, Apple Watch?対応)とし、レイアウトをスクラッチで再作成(特定機種での見栄え、Apple Watchで動かせた方是非ご報告頂けたら幸甚です)
  • その他詳細はGithubのIssuesを参照ください。

「通過連絡運輸用会社線」の新規路線追加については情報不足の為、今回含まれておりません。
現在は全国各地のみどりの窓口で購入可能な通過連絡運輸路線のみの対応のままです。
新規路線追加は内部ロジックの実装は済んでいるため、DBだけの登録で対応可能です。 正しい情報があれば教えて頂けたらと思います。必要な情報としては、「JR接続駅1、JR接続駅2とJR接続駅1側の購入可能な路線、駅の範囲(路線 範囲の限度駅=駅1~XXX駅)×n、JR接続駅2側の購入可能な路線、駅の範囲(路線 範囲の限度駅=駅2~XXX駅)×n」です。