アプリの概要
「経路運賃営業キロ計算アプリ」はJRグループ路線の指定した経路の運賃額と営業キロを表示するものです。2019年10月導入の消費税10%で算出していますが、2014年4月導入の消費税8%や、それ以前の5%時代のものも計算可能です。
一般的なルート検索アプリとはちがい、時刻を指定した最適化経路検索、特急券、割引切符の情報は扱っておりませんが、複雑な経路を手動で簡易に指定することができます。
普通旅客運賃計算経路の連続した区間を片道1回乗車の片道および往復の乗車券の運賃を旅客営業規則に則り計算するものです。またJR旅客各社以外の路線にも対応していません。
本ソフトウェアは、旅客営業規則・旅客営業取扱基準規程の存在くらいを知った人を対象としております。
本アプリは、一筆書きの指定したとおりの経路で運賃計算するものです。旅客営業規則を知らない方で、出発地〜目的時までの一般的で単純な経路での運賃結果を確認するためのものではありません。その場合は、一般的な経路探索サイト(JRおでかけネットやえきねっとなど)をご利用ください。
本アプリの使い方は、- 長距離鉄道利用の旅行のルート計画
- 大回り乗車券のプラン作成
- 複雑な経路の運賃計算
- 任意の区間の営業キロ、計算キロを調べる
- 乗車券の有効日数を調べる
- 青春18きっぷや各種割引切符で旅行にいってどれだけ得をすることができたか、または普通に乗車券を購入したほうが良いかの判断材料とする
- 目的地の前後の値段を知る
- 途中分割で運賃が安くなるか
- 脳内旅行をしながら、予算を立てる
機能概要
- 各種旅客営業規則
- JR旅客会社6社全駅全路線
- JR東日本BRT路線
- JR直通列車が通過する会社線(詳細)
- IC運賃
- 株主優待割引
- 往復割引
- 学割・小児運賃
- 乗車券の有効日数
- 経路保存
- 結果のエクスポート
- 最短経路
* 通常発券されないルートや廃線、休止区間も指定できる箇所がありますのでご注意ください。
アプリケーション詳細・その他
Windows版は起動引数を指定するとデータソースが選択可能です(くわしくはこちら)但し、東京近郊区間の範囲が2014年4月以降に定められた範囲で計算がおこなわれます。
旅客営業規則・旅客営業取扱基準規程(以降、その区別を明示せず)は
69条、70条、86条、87条、88条、89条、156条2項、 114条、43条-2あたりを考慮しています。(いるつもりでいます)
上記の条文の内容については、JR各社のWebサイトを参照してください。
駅名について
茅ヶ崎や、櫛ヶ浜といった駅名は、茅ケ崎、櫛ケ浜となります。全てのヶは、ケとなります。ツも同様です。
駅名直接指定は漢字、ひらがな、カナ文字で一部指定が可能です。
線名について
通称名称での表示とはなっておりません(中央東線・西線や埼京線を除く)。例えば茶屋町-多度津間を「本四備讃線」と表示し、「瀬戸大橋線」とはしておりません。
京浜東北線というのは存在しません。東京-大宮は東北線、東京-横浜は東海道線、横浜-大船を根岸線となります。
東海道本線や東北本線などは全て本線の「本」を省いております。
信越本線(2)などはJR窓口で発券される乗車券の券面表示は「信越2」とかになりますが、これは全て「信越線(篠ノ井-長野)」、「信越線(高崎-横川)」、「信越線(直江津-新潟)」などと一般の方にも分かり易い表記にしております。これらは東北線、東海道線、函館線等でも同様です
次期バージョンで、東海道本線など、本線表記に変更したいとおもいます。以前から要望があったのですが、線名を変更すると保存経路の扱いなど考慮がおおかったので対応したいと思います。
例えば、中央西線 恵那から東海道新幹線で新横浜へ行く場合、恵那-中央西線-名古屋-東海道新幹線-新横浜と指定が可能ですが(実際に乗車する経路そのものの指定)、恵那-中央西線-金山‐東海道線‐三河安城-東海道新幹線-新横浜という経路に補正されます。
実際には名古屋で(改札口の外に)下車せずに新幹線に乗車はできますが、
本ソフトウェアは、運賃計算上の経路(乗車券の実際の券面表示)として表示されます。
同様に直江津から信越線で長岡で乗り換え、上越新幹線で大宮方面へ向かった場合も
長岡で乗換ができますが、表示は運賃計算経路である宮内から上越線で浦佐乗換の新幹線経由と表示されます。
このような自動補正と相まって一方同一路線を続けて指定できないUIとなっておりますので、選択できない路線がでてきます。この場合「-(マイナス)」ボタン(iOSやAndroidの場合、戻るアイコン)をクリック(タップ)して戻ってから再指定することにより対応可能です。
1回経路を指定した段階でツールバーメニューから「大阪環状線遠回り」を選択してください。
大阪環状線が2回目指定の際は経路が重複しない方向で自動選択されます。
(従来の今宮-天王寺間を関西線経由と指定することも可能です)
大阪環状線経路で大回り指定は経路指定後、Windows版は「大阪環状線大回り」
クリック、iOS版は、アクションメニュー「大阪環状線大回り」をタップします。
もう一度おこなうと戻ります(近回りになります)。
2回目の大阪環状線通過時は経路が片道として有効な方向で近いほうの廻りに自動的に
選択されます(1回目に通っていない経路が選択されます)。
1回目の経路の廻り方向を変えたい場合、2回目の大阪環状線を通ってない状態にまで
戻してから「大阪環状線大回り」(「大阪環状線近回り」)を選択してください。
そのあと、経路を追加していってください。
JR東日本管内のこの区間のみ指定した場合、以下の動作となります。
消費税5%版:路線データは2014年度版と同一のため、以下の情報で計算されます。
- 吾妻線の八ッ場ダム関連のキロ程変更されたデータで計算します
- 東京近郊区間の範囲は2014年10月に拡大された範囲となります
(乗車券の有効期間が当日限りとなる範囲が拡大される)
との違いがあります。あくまでも参考データとしてご了承ください。
2015年度版: 2014.3.14から改定の路線データ、2015.5.29開業予定の路線データ(北陸新幹線、仙石線支線)
2017年版:2016.3.26 北海道新幹線 新函館北斗開業 他改訂路線データ
2019年版:2018.3 三江線廃止、消費税10% 他
UI動作について
UI操作での経路に指定時、分岐特例(規則)を考慮した指定をした際に自動補正します。例えば、中央西線 恵那から東海道新幹線で新横浜へ行く場合、恵那-中央西線-名古屋-東海道新幹線-新横浜と指定が可能ですが(実際に乗車する経路そのものの指定)、恵那-中央西線-金山‐東海道線‐三河安城-東海道新幹線-新横浜という経路に補正されます。
実際には名古屋で(改札口の外に)下車せずに新幹線に乗車はできますが、
本ソフトウェアは、運賃計算上の経路(乗車券の実際の券面表示)として表示されます。
同様に直江津から信越線で長岡で乗り換え、上越新幹線で大宮方面へ向かった場合も
長岡で乗換ができますが、表示は運賃計算経路である宮内から上越線で浦佐乗換の新幹線経由と表示されます。
このような自動補正と相まって一方同一路線を続けて指定できないUIとなっておりますので、選択できない路線がでてきます。この場合「-(マイナス)」ボタン(iOSやAndroidの場合、戻るアイコン)をクリック(タップ)して戻ってから再指定することにより対応可能です。
新幹線経路
中央東線で上り、東京から東北新幹線で下る場合、例えば、新宿-中央東線-東京-東北新幹線-大宮と指定した場合、画面経路表示は新宿-中央東線-神田-東北線-上野-東北新幹線-大宮となりますが、東京から東北新幹線に乗車は可能です。運賃計算経路は70条が適用されるので、<中央西線>塩尻<中央東線>新宿,赤羽<東北新幹線となります(新宿-赤羽は最短経路で算出し、経路は表示しない)。大阪環状線周り方向指定について
大阪環状線を一回経路に追加したとき、暗黙的に最短経路で計算します。1回経路を指定した段階でツールバーメニューから「大阪環状線遠回り」を選択してください。
大阪環状線が2回目指定の際は経路が重複しない方向で自動選択されます。
(従来の今宮-天王寺間を関西線経由と指定することも可能です)
大阪環状線経路で大回り指定は経路指定後、Windows版は「大阪環状線大回り」
クリック、iOS版は、アクションメニュー「大阪環状線大回り」をタップします。
もう一度おこなうと戻ります(近回りになります)。
2回目の大阪環状線通過時は経路が片道として有効な方向で近いほうの廻りに自動的に
選択されます(1回目に通っていない経路が選択されます)。
1回目の経路の廻り方向を変えたい場合、2回目の大阪環状線を通ってない状態にまで
戻してから「大阪環状線大回り」(「大阪環状線近回り」)を選択してください。
そのあと、経路を追加していってください。
JR東日本管内におけるJR東海区間(Ver15.08より)
東海道新幹線の東京-熱海間はJR東日本区間ではなく、JR東海となります。JR東日本管内のこの区間のみ指定した場合、以下の動作となります。
- JR東日本管内の駅を発着とした東海道新幹線はJR東海となります。該当する駅は東京、品川、新横浜、小田原、熱海の各駅です。
- このうち東京、品川は100km、200kmを越えると旅客営業規則第87条、86条が適用され、山手線内、東京都区内となり、新横浜は横浜市内となりますが、「経路運賃営業キロ計算アプリ」では、新幹線指定の場合はこの適用をせずにJR東海株主優待が有効な
単駅発となります(このような発券が可能なのかは未確認です)。21.03より、通常通り旅客営業規則第86条が適用されるようにしました。 86条、87条を適用したい場合は、JR東日本管内の在来線を指定するか、(「大崎-山手線-品川」など)他路線を含めるようにしてください。
既知の不具合(常時更新・この不具合は改修中、近日反映されるものです)
既知の不具合・仕様とされているもの
- JRグループでは発券できない災害不通区間も 指定・計算可能としております。
- 旅客営業規則第157条(選択乗車)には対応しておりません。
IC運賃適用区間は最短経路となるべきですが、自動での最短経路を適用しません。 ユーザ自身が指定した経路に基づいて計算結果を表示するだけです(70条、69条区間を除く)。正しい結果は「経路」リストが空の状態で「最短経路」ボタンをクリックしたものになります。→ ver 19.04からデフォルトで最安運賃を表示するようにし「最短経路」ボタンを廃止しました- 最短経路は距離のみを考慮しているため、函館-札幌間では一般的ではない小樽経由が算出されますし、名古屋-大阪間においても関西本線経由となります。門司-長崎、熊本間では新幹線を含めた経路が最安(*)かつ高速ですが、距離の短い筑豊線経由で算出されてしまったりします(* 新幹線はJR西運賃のため)。
- 臨時駅には対応していません。JRグループでは臨時駅の運賃算出は臨時駅の先(距離の大きくなる方)の隣駅を指定して 計算する規則となっております。
- 優等列車が通過する会社線による通過連絡運輸に対応しておりますが、JRグループでは通常2社を2路線以上 (あおい森鉄道+IGRいわてを除く)は発券しませんが、本アプリでは計算可能です。-> バージョン17.03でできないようになりました。
- ソースコードをGitHubにて公開しております(データベース(Excel,SQLite3)は、配布を取りやめました。ご要望の方にはご連絡頂ければ、個別にメールでお送りします)。
- 詳細な不具合内容などは、GithubのIssuesでも受け付けています.
- 最短経路はおまけ機能であまり時間をかけて作成していません。簡単定番なアルゴリズムで実装しただけです。ソースコードを公開していますので良い方法があれば、GitHubのissueかPullリクください。
- データソースは複数あり、切り替え可能となっております。ただし、以下の制限があります
消費税5%版:路線データは2014年度版と同一のため、以下の情報で計算されます。
- 吾妻線の八ッ場ダム関連のキロ程変更されたデータで計算します
- 東京近郊区間の範囲は2014年10月に拡大された範囲となります
(乗車券の有効期間が当日限りとなる範囲が拡大される)
との違いがあります。あくまでも参考データとしてご了承ください。
2015年度版: 2014.3.14から改定の路線データ、2015.5.29開業予定の路線データ(北陸新幹線、仙石線支線)
2017年版:2016.3.26 北海道新幹線 新函館北斗開業 他改訂路線データ
2019年版:2018.3 三江線廃止、消費税10% 他
24年のダイヤ改正に合わせたバージョンアップの予定はありますでしょうか?
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