2015年3月29日日曜日

iOS、Androidでの結果を外部へ保存

iOS、Android版では、計算結果・経路一覧をDropbox、Evernote、 メール、クリップボード(いわゆるコピペ)、AirDropなどで共有できます。
とても便利ですのでご活用ください。

旅客営業規則88条、89条

旅客営業規則88条
新大阪発着において、旅客営業規則86条適用時は大阪から200.1km以上の場合、大阪から計算しますが旅客営業規則88条では、大阪・新大阪発着において姫路以遠への発着についても大阪駅から計算します。

旅客営業規則89条
北新地から加島を経由して尼崎以遠に乗車する場合、北新地-尼崎間の営業キロを大阪 尼崎間の営業キロに置き換えて運賃計算をする(運賃計算のみで、 有効期限の営業キロは非適用。また旅客営業規則86条適用時も非適用)というものです。

バージョン15.03.02リリース

少しの修正をおこないました

変更内容

データベースの修正

- 只見線 柿ノ木駅削除
- 花輪線 北森駅 キロ程変更
- 奥羽線 天童南追加
- 大舟渡線(BRT) 長部、高田病院、高田高校前、碁石海岸口 追加、
- 大舟渡線 小友(おとも)がこともになってたのを修正(2014年版も)
- 石巻線 浦宿-女川の換算キロ修正

軽微な不具合修正

- 日豊線 南小倉から大分方面各駅から、小倉、山陽新幹線、博多と指定すると鹿児島線経由となってしまう問題を修正

次回修正予定

- ユニバーサル(iPAD, iPhone共通)化
- 範囲限定通過連絡運輸のロジック実装
- DB:江差線、岩泉線廃止削除
- DB:通過連絡運輸用会社線データ追加

などの予定です。

2015年3月10日火曜日

分岐特例の補正


東京から新幹線に乗車して、名古屋から中央線に乗って多治見まで行く場合、




東京
東海道新幹線
名古屋
中央西線
多治見

と実際の乗車経路を指定してゆきますが、多治見を選択した時点で経路ビューは以下のように書き換わっています。

東京
東海道新幹線
三河安城
東海道線
金山
中央西線
多治見

こちらは、運賃計算上の経路となります。実際の乗車券の券面表示の経由は「新幹線・金山・中央西線」と表示されており、名古屋経由で乗車可能ですが名古屋駅での途中下車はできません(新幹線の自動改札は通ります)。(「分岐駅を通過する列車に乗車する場合の特例」旅客営業取扱基準規程151条)


また逆方面からの場合、以下の左のように指定でき右のように変換されます。
多治見 多治見
中央西線 中央西線
名古屋 金山
東海道新幹線 東海道線
東京 三河安城
東海道新幹線
東京
この場合は良いですが、名古屋から東海道線で大阪方面を指定する場合、以下のようになり指定することができません(直前に東海道線を指定したことになっており東海道線が選択不可になっています)。

この場合、戻るボタンをタップして「東海道線−名古屋」の行をいったん削除します。


削除後、(追加)をタップします。
東海道線を選択して継続してください。
以上の操作になります。はじめから以下のように選択していくと問題ありません。
多治見
中央西線
金山
東海道線
大阪

2015年3月9日月曜日

新幹線と在来線の乗り換え経路

新幹線と並行在来線は同一路線として扱います。
但し、並行在来線駅のない新幹線駅の両隣の駅の間は独立した路線としてみなされます。
(旅客営業規則第16条の2)
例えば、以下の例で説明します。

新幹線三原−福山間は新尾道という在来線と独立した駅があるため、新幹線と在来線は区別されます。したがって新尾道より博多方面の各駅から上り新幹線に乗って福山駅で下車し、山陽線で尾道へ行くことが可能です。逆に新大阪方面の各駅から下り新幹線に乗り、三原駅で在来線に乗り換え、尾道へ行くことも可能です。

新幹線 福山−新倉敷間は新幹線と在来線は同一路線としてみなされ、福山から博多方面の各駅から、新倉敷で在来線に乗り換え笠岡駅へ行く場合、新倉敷までの切符で打ち切られます。2枚目の切符として新たに新倉敷−笠岡間の切符が必要になります(同様に新大阪方面の各駅から福山駅で在来線に乗り換えた場合も福山−笠岡間の乗車券が別に必要になります)。

ここで説明した新幹線とは東海道新幹線、山陽新幹線、東北新幹線、上越新幹線の各線のことを指し、それ以外の新幹線、つまり整備新幹線(東北新幹線盛岡以北、北海道新幹線、北陸新幹線=国有化→JR化後に開業した新幹線)は並行在来線がありませんので、ここでの説明の適用外です。
新幹線と在来線を同一視する区間についての詳細は、「旅客営業規則第16条の2」を参照ください(JR各社のホームページで公開されています)。
秋田新幹線、山形新幹線は在来線と線路を共有していますのでここでは新幹線の定義ではありません。



新幹線区間在来線
東海道新幹線東京ー新大阪東海道線
山陽新幹線新大阪ー新神戸東海道線
新神戸ー新下関山陽線
小倉ー博多鹿児島線
東北新幹線東京ー盛岡東北線
上越新幹線大宮ー高崎高崎線
高崎ー宮内上越線
宮内ー新潟信越線(直江津-新潟)

補足記事もご覧ください

2015年3月8日日曜日

片道切符、乗車券、経路

鉄道路線で扱う片道切符(乗車券)の定義とはなんでしょうか?


  • 経路を後戻りはできない。
  • 過去に通過した駅は再び通過することはできない
となります。(旅客営業規則 68条)

同一線上で戻ることは不可能で、0の字や6の字は有効ですが、9の字は無効です。
熊谷-大宮-武蔵浦和-赤羽-南浦和-大宮は1枚の乗車券として購入できますが、2回目の大宮より先へはどの方向(川越線も東北線も高崎線)へも行くことはできません。
この場合、もう一枚つまり、2枚目の切符か、連続乗車券というものが必要になります。
連続乗車券についてはここでの説明は割愛します。
また、上記経路の逆さ(大宮-南浦和-赤羽-武蔵浦和-大宮-熊谷)の乗車券は片道乗車券として無効です(「過去に通過した駅は再び通過することはできない」ので2回目の大宮で終了です)。
熊谷まで行くには連続乗車券かもう一枚(大宮-熊谷)の片道乗車券が必要になります。

長い片道切符にするメリット
経路上引き返すことはできませんが100.1km以上の乗車券は経路途中駅での途中下車が何度でも可能です(特定の都区市内駅発着で適用される旅客営業規則第86条・87条絡みで例外もあります)。
途中経路で途中下車するような用事がある場合、毎回切符を買い直すより一枚の切符を最終目的地まで買ったほうが遠距離逓減性の仕組みが働き安くなる場合が多いからです。但し、途中駅で分割する方が安くなる場合があったりもしますが所用の場所ではない場合とか購入の手間が面倒です。

ちなみに、このページで説明した切符は正しくは「切符」ではなく、「きっぷ」です。

旅客営業取扱基準規程 第43条の2

片道乗車券は、後戻りできない一筆書きで、かつ過去に通った駅を通らないことが条件です。普通?の一筆書きでは6という文字も8という文字も9という文字も一筆書きですが、きっぷのルールとしてはその中でも「6」という文字パターンのみが有効です。

 但し、「旅客営業取扱基準規程 第43条の2」で規程されている「西小倉・小倉間及び、吉塚・博多間の区間外乗車に係わる片道乗車券等の発売方の特例」なるものでは、例外が認められています。
 下記の図の経路で、

  • 南小倉(から城野方面の各駅)から小倉を経由し博多方面へ往く場合(帰る場合)、新幹線を利用する場合に限り小倉-西小倉間を複乗することができます。 
  • 柚須(から原町方面の各駅)から博多を経由し小倉方面へ往く場合(帰る場合)、新幹線を利用する場合に限り吉塚-博多間を複乗することができます。







複乗といっても新幹線と在来線で異なるではないか?との問いには、新幹線の小倉-博多間には在来線と独立した駅がないため、新幹線と在来線は同一路線とみなされているからです(この区間は同一線とみなされますが運賃は本州3社とJR九州運賃となり異なります。規則上は同一線とみなされ、往路、復路を新幹線と在来線に分けた往復乗車券も購入可能だったりします)。

この場合の運賃計算ですが、日豊線の直川駅から小倉を経由して新幹線を利用して博多まで乗車した場合の例を以下にしめします。


JR西日本 JR九州 基本運賃 加算額
直川 博多 67.2km
66.4km
213.6km
212.8km
280.8km(281-300:5,080円)
279.2km(261-280:4,750円)
(181-260: 320円)
(181-260: 320円)

1) 直川
2) 西小倉
3 ) 小倉

西小倉
小倉
博多

213.6km
0.8km
67.2km

1) + 2) + 3) = 281.6km
1) + 2) + 3) - 2) = 280.8km
1) + 3) - 2) = 279.2km
合計
5,400円
5,400円
5,070円

上記の通り、小倉−西小倉間の営業キロ0.8kmは往復乗車しますが、運賃計算では除外します。

現在、Farertでは不具合がありまして、城野発、日豊線、小倉、山陽新幹線、博多と指定すると、山陽新幹線が鹿児島線に補正されてしまいます(分岐特例による補正が働いてしまう)。そのため在来線である鹿児島線経由での運賃で計算され、130円高く計算されますのでご注意ください逆(博多方面)から指定すると正しく計算されます、また、日豊線、西小倉、鹿児島線、小倉、山陽新幹線、博多と指定すると補正されずに正しく計算されるようになりますのでそのようにしてください(修正予定→2015/3/30修正済み

ところで西小倉から小倉へ行き、新幹線に乗車し博多へいくには、西小倉-小倉の乗車券と小倉-博多の乗車券が必要(1,140+160=1300円)になりますが、それより遠い南小倉から同様に博多へ行く場合は一枚の乗車券(1,160円)でしかも安く行けてしまうのは腑に落ちないところがありますがどうなんでしょう?
(JR九州のサイトの運賃計算で確認しました)

2015年3月7日土曜日

旅客営業規則第70条

図の枠内を通過すると、その中の経路は枠内の経路のどの経路で乗車しても構わないことになっております。この時の計算経路は最短経路で計算されます。発着いずれかが東京近郊区間外か、新幹線利用のある場合、途中下車も可能です。


以下に例をしめします。


 

旅客営業規則70条を適用した経路の場合、上の最初のビューにしめすとおり、「新宿、東京」と一部経由を省略して表示しています。すなわち、新宿から東京までは最短経路で計算され、実際に乗車する経路は最初の図の範囲内で後戻りしたりしなければ、どの経路でも良いということです。
※ なお、JRでの実際に発券される切符の内容とは表示は少し異なるかとおもいます

「特例を適用」しないメニューを選択すると、実際に指定した経路での結果も表示できるようになっております。




「発駅を単駅に」、「着駅を単駅に」メニューについて

東海道線 名古屋市内[名]にある大高駅から、大阪市内[阪]にある阪和線の杉本町駅(東海道線、大阪環状線経由)までの乗車券は発着とも旅客営業規則86条適用市内です。
名古屋-大阪は、東海道線経由で190.4kmで、200kmを越えませんが、名古屋-杉本町は、208.0kmになります。
また逆に、大高-大阪も202.8kmあり、200kmを越えますので、
旅客営業規則86条が適用され、大高-大阪市内[阪]と、名古屋[名]-杉本町のいずれかが適用されます。既定(規定ではなく既定)では前者が適用されますが、後者の乗車券の発券も希望によりできるようです。Farertでもメニューで切り替え対応ができるようにしております。

メニュー(ボタン)が有効となり、「着駅を単駅に」を選択することにより、名古屋[名]-杉本町となり、さらに「発駅を単駅に」を選択すると大高-大阪市内[阪]に切り替わります。
発駅着駅営業キロ86条
名古屋杉本町208.0km発駅に適用
名古屋大阪190.4m非適用
大高大阪202.8km着駅に適用

デフォルトで着駅が旅客営業規則86条適用市内に適用されます。
メニューから「着駅を単駅に指定」を選択すると、発駅が旅客営業規則86条適用市内に適用されます

2015年3月6日金曜日

旅客営業規則第86条・同87条

「特定都区市内にある駅に関連する片道普通旅客運賃の計算方」で以下の各都市内に存在する駅を発着とする経路において、各都市の中心駅(代表駅)から200kmを越える場合、中心駅からの営業キロで計算します。

特定都区市内

1) 札幌市内 [札]
2) 仙台市内 [仙]
3) 東京都区内[区]
4) 横浜市内[横]
5) 名古屋市内[名]
6) 京都市内[京]
7) 大阪市内[阪]
8) 神戸市内[神]
9) 広島市内[広]
10) 北九州市内[九]
11) 福岡市内[福]
のエリア内

例えば、山手線恵比寿駅から中央東線塩尻駅までの営業キロは、216.8kmですが、恵比寿駅は東京都区内の駅であるため、その代表駅である東京駅から塩尻までの営業キロは、222.1kmで200kmを越えるので、東京駅からの営業キロで計算します(この時の経路は最短経路で、東京-神田-御茶ノ水-代々木-新宿-甲府経由で計算されます)。



規則非適用 恵比寿 - 塩尻 営業キロ: 216.8 km 運賃(IC): ¥3,670(¥3,672)
経由:[山手線]代々木[中央東線]
規則適用 東京都区内[区] - 塩尻 営業キロ: 222.1 km 運賃(IC): ¥4,000(¥3,996)
経由:[東北線]神田[中央東線]

乗車経路は計算経路である必要がなく、辿った経路を後戻りしないで都区市内のエリア内で大回りすることが可能です。



発駅(または着駅)が、東京都区内である浮間舟渡で、着駅(または発駅)が塩尻の場合、以下の通りとなります(Farert最短経路で算出された経路)。

規則非適用 浮間舟渡 → 塩尻 営業キロ: 222.7 km 運賃(IC): ¥4,000(¥3,996)
経由:[埼京線]武蔵浦和[武蔵野線]西国分寺[中央東線]
規則非適用 浮間舟渡 → 塩尻 営業キロ: 225.2 km 運賃(IC): ¥4,000(¥3,996)
経由:[埼京線]池袋[山手線]新宿[中央東線]
規則適用 東京都区内[区] → 塩尻 営業キロ: 239.0 km 運賃(IC): ¥4,000(¥3,996)
経由:[東北線]神田[中央東線]
この場合、浮間舟渡から赤羽・新宿経由でも、赤羽・東京(または秋葉原や神田)経由のいずれの経路の選択が可能です(ただし、都区市内エリア内の駅での途中下車はできません)。

以下の例は、指定(乗車)経路と計算経路をしめしたものです。

  
山手線の恵比寿駅から山手線外回り代々木、神田、赤羽、池袋、新宿から中央東線で甲府、身延線で富士へ至る経路ですが、東京発の都区内の最短経路になっております。
メニューより「特例を適用しない」を選択すると(2枚目のビュー)、経路選択ビューで選択した経路で計算表示されます(最後のビュー)。
実際には最初のビューの結果で計算され発券されます。

適用された都区市内はエリア内が一つの大きな駅とみなされ、エリア内のどの駅からでも(までへも)乗降可能ですが、本アプリでは片道切符での条件が終了した時点で経路選択が終了しそれ以上指定できません。以下の例では日暮里で経路が終了していますが、この切符で渋谷まで乗車可能です(渋谷以外でも蒲田や大久保など都区市内の駅まで乗車可能です)。
 


2019年5月2日 補足記事もご参照ください

2015年3月3日火曜日

旅客営業取扱基準規程第114条について

筑豊線の若松駅から、日豊本線の佐伯駅までの経路について最短経路は、
折尾、西小倉、日豊線になります。結果は以下の通りとなります。
(左がWindows画面、右がiOS画面)

 
筑豊線の若松駅は北九州市内の駅ですが、北九州市内の中心駅である小倉から佐伯までは、200km以下なので旅客営業規則第86条は適用されません。したがって若松-佐伯間の営業キロ 226.1km(計算キロ:227.2km)で、4,320円となりますが、佐伯の一つ先の駅である上岡は小倉からの営業キロが202.4kmであり、旅客営業規則第86条が適用され、営業キロ202.4km(計算キロは小倉からになるので筑豊線分が入らず営業キロのみで計算)、3,990円となり、佐伯駅より遠いのにもかかわらず安くなってしまいます。旅客営業取扱基準規程第114条の特例ではこういうケースの場合、安い方である後者を採用して若松 - 佐伯間も3,990円となります。
全国にこのような例はいくつかありますが、JRの券売機が対応していないのもあります。
Farertでは出来るだけ規則に沿うように計算されて且つ上記のとおり両方の結果を表示します。

活用法~規程114条

2015年3月1日日曜日

バージョン15.03リリース

新バージョンリリースのお知らせ

バージョン1.22から、15.03にバージョンアップしました。
今回からバージョン番号の取り方をリリース年.月としました。

iOS版、Windows版共通です。
(リリースまでは1週間程度お待ち下さい)

変更内容は以下の通りです

 2015.3.14からの改訂に合わせた修正

  • 北陸新幹線開業に対応
  • 北陸線から移管された、えちごときめき鉄道(妙高はねうまライン、日本海ひすいライン)、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道の3社4路線を追加
  • 石巻線 女川のキロ程変更
  • 仙石線のキロ程変更
  • 仙石東北ライン追加(2015.5.30 開業予定)
  • 山陽線 新白島追加

 不具合修正

  • 旅客営業規則70条を適用した経路での同86条/同87条、旅客営業取扱基準規程114条の適用の判定とする距離が誤って判定していたのを修正(具体的には横浜市内発の都区内通過経路において、200-220km/100-120km の範囲の駅が同86条/同87条、114条の規則が適用されていなかった
  • 旅客営業規則86条の適用に不具合な箇所があった
  • 一部の都市にて旅客営業規則86条・87条で適用しないケースがあったのを修正

 機能の追加



データソースは2本あり、切り替え可能としました(Windows版は起動引数

2014年度版

路線データは2014/12/30現在のデータとなっております。

消費税5%版

路線データは2014年度版と同一のため、以下の情報で計算されます。

  • 吾妻線の八ッ場ダム関連のキロ程変更されたデータで計算します。
  • 東京近郊区間の範囲は2014年10月に拡大された範囲となります(乗車券の有効期間が当日限りとなる範囲が拡大される)

との違いがあります。あくまでも参考データとしてお使いただくかたちでご了承ください。

2015年度版

2015.3.14から改定の路線データ、2015.5.30開業予定の路線データとなっておりますが、江差線、岩泉線等が含まれたままとなっています(いずれ修正します)。

大阪環状線周り方向指定について

大阪環状線を経路に追加したとき、1回目は暗黙的に最短経路で計算します。変更する場合は、1回目の経路を指定した段階でツールバーメニューから「大阪環状線遠回り」を選択してください。戻す場合は、同じボタン(メニュー)の「大阪環状線近回り」をクリック(タップ)します。
2回目の指定の際は経路が重複しない方向で自動選択されます。
(従来の今宮-天王寺間を関西線経由と指定することも可能です)
2回目の大阪環状線を指定すると1回目の経路の廻り方向は変更できませんので、1回目の経路の廻り方向を変えたい場合、2回目の大阪環状線を通ってない状態にまで戻してから「大阪環状線大回り」(「大阪環状線近回り」)を選択してください。そのあと、経路を追加していってください。


Windows版 Farertのインストール

Windows版のFarertは、起動パラメータ(起動オプション、コマンドライン引数)を指定することにより、路線、運賃データベースを変更することができます。
ここではその方法についての手順をしめします。

1.任意のフォルダに配置したFarert.exeを右クリックで、「ショートカットの作成(S)」をクリックします。

※メニュー項目は環境により異なります
2.「Farert.exe - ショートカット」というファイルが作成されますので、さらに選択しなおし、右クリックして「プロパティ」をクリックします。


3.「リンク先(T)」をクリックし、キーボードの[End]キーでカーソルを文字列の末尾へ移動し、「.exe」のあと、「スペース」を入力し、続けて「tax5」を入力します(すべて半角英数字)。
入力文字は他に以下のものがあります(後半でも詳説しています)。

指定文字列説明
tax52014年12月までの路線データで消費税5%として計算
20142014年12月までの路線データで消費税8%として計算
20152015年度の北陸新幹線 〜金沢開業後の路線データで消費税8%として計算
20172017年度の北海道新幹線 〜新函館北斗開業後の路線データで消費税8%として計算
上記以外最新(2019年度)版の北海道新幹線開業後の路線データで消費税8%、10%で計算


4.「全般」をクリックし、「farert.exe - ショートカット」を任意の名前に書き換えます。


5.例では、「運賃計算2014」としました
ショートカットファイルは、デスクトップや、スタートメニューなどの起動しやすい位置へ移動してお使いください。
以上で完了です

2019年11月追記
前述したように、起動引数を指定することにより過去の路線、運賃データを閲覧することが可能です。起動引数はショートカットを作成して、そのショートカットの「プロパティ」の「リンク先」にスペースにつづけて指定することができます。

引数に指定できる文字は、以下2グループからそれぞれ1つ選択可能です。

1 税指定
tax8  tax5  tax10

2 路線DB指定
2019  2017  2015  2014

路線DBの内容は以下のとおりです。
2019 最新版 消費税8% 消費税10%
2017 北海道新幹線 新函館北斗駅 まで開業
2015 北陸新幹線 金沢‐長野 開業
2014 北陸新幹線 金沢‐長野 開業前 消費税5%

複数の文字列、たとえば、2015 2014 と2つ指定しても、2014が適用されます。
他、
2014 → 2015 → 2017 → 2019
の優先順で、ひとつが適用されます。
なにも指定しないと2019が適用されます。

消費税指定も、tax5 → tax8 → tax10 の優先順ですが、以下のルールに
従います。
  • 2014とともに指定する場合は、tax8かtax5が指定可能です。それ以外の文字は無視します。
  • 2014だけを指定すると、tax8が適用されます
  • 2015、2017はtax8のみ指定可能です。tax8を指定しなくても、tax5を指定しても、tax8が適用されます。
  • 2019は、tax8とtax10が指定可能です。デフォルトはtax10です。tax5を指定しても無視されます.
  • なんにも指定しないと、2019 tax10 となります。