但し、「旅客営業取扱基準規程 第43条の2」で規程されている「西小倉・小倉間及び、吉塚・博多間の区間外乗車に係わる片道乗車券等の発売方の特例」なるものでは、例外が認められています。
下記の図の経路で、
- 南小倉(から城野方面の各駅)から小倉を経由し博多方面へ往く場合(帰る場合)、新幹線を利用する場合に限り小倉-西小倉間を複乗することができます。
- 柚須(から原町方面の各駅)から博多を経由し小倉方面へ往く場合(帰る場合)、新幹線を利用する場合に限り吉塚-博多間を複乗することができます。
複乗といっても新幹線と在来線で異なるではないか?との問いには、新幹線の小倉-博多間には在来線と独立した駅がないため、新幹線と在来線は同一路線とみなされているからです(この区間は同一線とみなされますが運賃は本州3社とJR九州運賃となり異なります。規則上は同一線とみなされ、往路、復路を新幹線と在来線に分けた往復乗車券も購入可能だったりします)。
この場合の運賃計算ですが、日豊線の直川駅から小倉を経由して新幹線を利用して博多まで乗車した場合の例を以下にしめします。
発 | 着 | JR西日本 | JR九州 | 基本運賃 | 加算額 |
---|---|---|---|---|---|
直川 | 博多 | 67.2km 66.4km |
213.6km 212.8km |
280.8km(281-300:5,080円) 279.2km(261-280:4,750円) |
(181-260: 320円) (181-260: 320円) |
1) 直川 2) 西小倉 3 ) 小倉 |
西小倉 小倉 博多 |
213.6km 0.8km 67.2km |
1) + 2) + 3) = 281.6km 1) + 2) + 3) - 2) = 280.8km 1) + 3) - 2) = 279.2km |
合計 5,400円 5,400円 5,070円 |
上記の通り、小倉−西小倉間の営業キロ0.8kmは往復乗車しますが、運賃計算では除外します。
ところで西小倉から小倉へ行き、新幹線に乗車し博多へいくには、西小倉-小倉の乗車券と小倉-博多の乗車券が必要(1,140+160=1300円)になりますが、それより遠い南小倉から同様に博多へ行く場合は一枚の乗車券(1,160円)でしかも安く行けてしまうのは腑に落ちないところがありますがどうなんでしょう?
(JR九州のサイトの運賃計算で確認しました)
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