2015年3月8日日曜日

旅客営業取扱基準規程 第43条の2

片道乗車券は、後戻りできない一筆書きで、かつ過去に通った駅を通らないことが条件です。普通?の一筆書きでは6という文字も8という文字も9という文字も一筆書きですが、きっぷのルールとしてはその中でも「6」という文字パターンのみが有効です。

 但し、「旅客営業取扱基準規程 第43条の2」で規程されている「西小倉・小倉間及び、吉塚・博多間の区間外乗車に係わる片道乗車券等の発売方の特例」なるものでは、例外が認められています。
 下記の図の経路で、

  • 南小倉(から城野方面の各駅)から小倉を経由し博多方面へ往く場合(帰る場合)、新幹線を利用する場合に限り小倉-西小倉間を複乗することができます。 
  • 柚須(から原町方面の各駅)から博多を経由し小倉方面へ往く場合(帰る場合)、新幹線を利用する場合に限り吉塚-博多間を複乗することができます。







複乗といっても新幹線と在来線で異なるではないか?との問いには、新幹線の小倉-博多間には在来線と独立した駅がないため、新幹線と在来線は同一路線とみなされているからです(この区間は同一線とみなされますが運賃は本州3社とJR九州運賃となり異なります。規則上は同一線とみなされ、往路、復路を新幹線と在来線に分けた往復乗車券も購入可能だったりします)。

この場合の運賃計算ですが、日豊線の直川駅から小倉を経由して新幹線を利用して博多まで乗車した場合の例を以下にしめします。


JR西日本 JR九州 基本運賃 加算額
直川 博多 67.2km
66.4km
213.6km
212.8km
280.8km(281-300:5,080円)
279.2km(261-280:4,750円)
(181-260: 320円)
(181-260: 320円)

1) 直川
2) 西小倉
3 ) 小倉

西小倉
小倉
博多

213.6km
0.8km
67.2km

1) + 2) + 3) = 281.6km
1) + 2) + 3) - 2) = 280.8km
1) + 3) - 2) = 279.2km
合計
5,400円
5,400円
5,070円

上記の通り、小倉−西小倉間の営業キロ0.8kmは往復乗車しますが、運賃計算では除外します。

現在、Farertでは不具合がありまして、城野発、日豊線、小倉、山陽新幹線、博多と指定すると、山陽新幹線が鹿児島線に補正されてしまいます(分岐特例による補正が働いてしまう)。そのため在来線である鹿児島線経由での運賃で計算され、130円高く計算されますのでご注意ください逆(博多方面)から指定すると正しく計算されます、また、日豊線、西小倉、鹿児島線、小倉、山陽新幹線、博多と指定すると補正されずに正しく計算されるようになりますのでそのようにしてください(修正予定→2015/3/30修正済み

ところで西小倉から小倉へ行き、新幹線に乗車し博多へいくには、西小倉-小倉の乗車券と小倉-博多の乗車券が必要(1,140+160=1300円)になりますが、それより遠い南小倉から同様に博多へ行く場合は一枚の乗車券(1,160円)でしかも安く行けてしまうのは腑に落ちないところがありますがどうなんでしょう?
(JR九州のサイトの運賃計算で確認しました)

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